敵側から自分を見る

 試合を数日後に控えている同じジムの選手の練習を手伝うことに。彼も僕もサウスポーで、試合の相手はオーソドックス。いつもの通常のスパーリングであれば僕たちはサウスポーvsサウスポーとなるのですが、今回のこの特別メニューでは僕がオーソドックスに。2日間に渡りマススパーをやるうちに気付いたこと・・・それはオーソドックスから見たサウスポーのやりづらさでした。サウスポーは10人に1人と言われているそうです。故にオーソドックスは右vs右に比べて慣れていない、サウスポーは左vs右に慣れているという経験値の差が出てくるのです。僕の先生がよく「サウスポーは距離を活かせ」と言います。オーソドックスはその慣れない距離感に苦戦するからです。右足と左足を変えるだけ、わずか30〜50cmの違いなのに格闘技におけるこの距離感は面白いですね。パンチにおいても蹴りにおいても相手のこの角度からくる打撃は見えづらいなど・・・この一見彼の練習の手伝いをしている中で、僕の方こそ良い発見が沢山ありました。相手(オーソドックス)になることで、自分の良さも悪さも知る。これは商売でも同じですね。自分が消費者になって、自分を知る・・・改めて気付いた2日間でした。彼の勝利を祈ってます。